地下1000mの地下深部の地下水
天城深層水(健)は、静岡県西伊豆町の宮ケ原地区において掘さくした1000mの深さからくみ上げている地下水である。地表に湧き出ている多くの地下水とは異なるユニークな性質をもっている。地下深部の地下水ということから、様々な化学成分が地表の降水とは異なり、降水等が地下水を循環している間に土壌成分との間でイオン交換したり、有機物が分解したりして、非常にユニークな性質を持つ水になっている。 |
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「特性1」 硫酸イオンとカルシウムイオンに富む地下水
天城深層水(健)の主成分は硫酸イオンとカルシウムイオンである。カルシウムイオンが豊富で、硫酸イオンとバランスしている地下水は非常にまれである。硫酸イオンは生体内の含硫アミノ酸の生成や還元作用がある。またカルシウムイオンは毎日必要な生体必須元素である。 |
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「特性2」 抗酸化性・還元力を持つ地下水
文具のクリップをこの水に入れておくと、一日で鉄錆が見られる。3価の水酸化鉄の沈殿が生成している。同時に調査した他の市販のミネラル水ではまったく起こらない。 金属である鉄がイオン溶解するという化学反応が起きている。イオン化ポテンシャルが高いということは、そこに酸化還元反応が起き、それを引き起こす性質があるということは「還元力」と呼べる性質である。この水の抗酸化性を測定してみると、他のミネラル水に比べて高い値を示した。 |
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「特性3」 一般細菌数がゼロ:腐りにくい安全性の高い地下水
この地下水をくみ上げてすぐに一般細菌数を調べてみると、検出されない。ほぼゼロである。一般細菌数とは大腸菌、ビブリオ菌等の衛生上問題になる菌であるが、これがほとんどゼロである。さらに長期保存してもゼロ、すなわち増殖しないのである。細菌が増殖に必要な有機物がほとんどなく、増殖を抑制している、極めて清浄度の高い地下水である。また他のミネラル水と長期間放置した時の細菌の繁殖や、腐りの状態を観察すると、この天城深層水だけは問題ないことが確認された。 |
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「特性4」 極低濃度の硝酸イオン含有量の地下水
安全・安心に飲める水の第一の条件は、汚染物質や健康に害を与える可能性のある化学成分が含まれていないことであるが、もし含まれているとすれば、どの程度含まれているのかを知る必要がある。 硝酸性窒素は健康に害を与える可能性があるが、天城深層水(健)の硝酸イオン濃度を、他のミネラル水と共に調べてみた。硝酸イオンが含まれている水に、検出のために加えた化学試薬と反応すると、ピンク~赤色になるのだが、天城深層水(健)の場合、変色反応がみられなかった。その後精密な化学分析により、硝酸イオン濃度は0.02ppmであった。 |
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「特性5」 微量金属元素が豊富な地下水
鉄、マンガン、亜鉛、バナジウム、ヨウ素、モリブデン等の生体必須元素といわれている微量元素も十分に含まれている。 |
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この地下水は以上見てきたように、安全・安心に飲むことができる地下水である。このようなユニークな天城深層水は地下深部1000mという場所で作られた貴重な水と言える。何よりも腐りにくい、一般細菌が繁殖しない飲料水は、安全・安心で長期保存ができる貴重なミネラル水と言える。 |